
USCPAは何州で出願するのがおすすめ?|合格実績は消えるのか、NY州は残る?

USCPAを目指すとき、最初に必ずぶつかるのが「何州で出願するのか」という問題です。
私自身も、まさにここで悩みました。
この記事では、
- USCPAライセンスの仕組み
- 「全科目合格」と「ライセンス保持者」の違い
- 日本人におすすめされやすい出願州
- 「合格実績が消える」と言われる理由
- 私がニューヨーク州を選んだ理由
を整理します。
結論|USCPAの出願州おすすめは「将来ライセンスを取るか」で変わる
まず結論です。
- 今すぐライセンスまで取りたい人
- 合格だけ先に確保しておきたい人
この違いで、出願州の考え方は変わります。
私は後者でした。
だから最終的に、ニューヨーク州(NY州)出願を選びました。
そもそもUSCPAライセンスは「各州の会計士委員会」が発行する
USCPA試験は全米共通です。
しかし、
- 受験資格の判定
- ライセンスの発行
は、各州の会計士委員会(State Board)が行っています。
つまり「USCPA 出願州 おすすめ」というのは、
どの州のルールに乗るかを選ぶことでもあります。
「全科目合格者」と「ライセンス保持者」は違う
ここは重要です。
全科目合格(Passed all four sections)
- 前職のCFOはUSCPA全科目合格後にその会社のCFOになったとのことでしたが、ライセンス保持者ではなく全科目合格者でした。
- そのCFOからも、転職市場では、「USCPA全科目合格」という事実で十分武器になる、評価されるよと言われていました。
ライセンス保持(Licensed CPA)
- 名刺に「USCPA」と入れたい場合はライセンス取得が必要と言われています
- 維持には
- CPE(継続学習)
- 更新手続き
- 費用 が必要です
私は「全科目合格で十分」と判断した
私は現時点で、
- 本業でUSCPAライセンスが必須ではない
- 会社が維持費用を出してくれる環境でもない
だから、
まずは「全科目合格」というステータスを取る
ライセンスは、必要になったタイミングで取得できればいい
という考え方を選びました。
ここで問題になるのが、
USCPA 合格実績は消えるのか?
という話です。
「USCPA 合格実績 消える」と言われる理由
日本(国際会場)で受験する場合、NASBAの同意書に以下の記載があります。
"(a) I shall obtain a Certified Public Accountant (CPA) license from the State Board within three (3) years of passing all four sections... In the event I have not obtained such CPA license within three (3) years, under applicable state law, my scores can be automatically withdrawn and I shall have no rights or privileges to them."
ポイントは3つです。
- 「3年以内」という文言がある
- 「withdrawn(取り下げ)」という強い言葉がある
- しかし同時に "under applicable state law"(適用される州法の下で) と書かれている
つまり、最終的な扱いは出願州のルール次第という構造になっています。
ニューヨーク州は「合格実績は失効しない」と明記している
ニューヨーク州教育局(NYSED)の公式ページには、次のように明記されています。
"In New York State, once an applicant has passed all four sections of the examination, the examination credit does not expire."
さらに、
"Further, after successfully passing all four sections... there is no time requirement to meet the education or experience requirements for licensure."
つまり、
- 4科目合格後、試験クレジットは失効しない
- ライセンス要件を満たすまでの時間制限もない
とされています。
私は「合格だけ先に取る」前提だったので、
"Does not expire" と明記されていることに安心感を覚えました。
日本人におすすめとされやすい出願州
よく挙がるのは、次の3つです。
アラスカ州
- 出願要件が比較的シンプル、受験資格の基準が緩めとされる
グアム
- 見込み受験制度の活用で大学在学中でも受験できる
- 実務経験なしでInactiveライセンスを取得できる
ニューヨーク州
- 会計指定の4科目の単位が必要であり、受験資格獲得までに少し時間がかかる
- しかし合格後の扱いが明文化されている
- ただし、ライセンス取得には米国在住や就労ビザが必要なため、ライセンス取得条件のハードルはかなり高い(ニューヨーク州出願の日本人は、合格後に他州でライセンス取得するルートが多い)
ニューヨーク州の受験資格要件(概要)
NY州の場合、受験資格として
- 総取得単位:120単位
- 指定科目の取得
- Financial Accounting(Upper Division)
- Auditing(Upper Division)
- Taxation
- Management Accounting
が必要です。
※アビタスの単位で出願可能な設計になっています。
正直、受験はFARから順番に進めるので、この時点で全4科目をさらうのはあまり効率的ではなく、真面目に取り組んだ人ほど受験資格獲得までに時間がかかります。
でも私は、
どうせ取るなら、合格後の安心感が高い州を選びたい
と考え、NY州を選びました。そして、まあまあ真面目に最初の方は取り組みましたが、後半はネットも駆使しながらよしなに単位認定試験を乗り越えました。(今だとAIがあるので苦労しないのかもしれません)
まとめ|出願州は「自分のゴール」から逆算する
「USCPA 何州 おすすめ」という問いに、絶対的な正解はありません。
- 早く受験を開始したいのか
- ライセンスまで一直線で行くのか
- 合格だけ先に確保したいのか
私は、
すぐにはライセンス取得しない。必要になったタイミングで取得したい。
だからニューヨーク州を選びました。
もしあなたが同じ考えなら、
「合格実績がどう扱われるか」まで含めて出願州を検討することをおすすめします。



