【仁王3 レビュー】正直に言います。"新しい仁王"じゃないけど、それでいい。

【仁王3 レビュー】正直に言います。"新しい仁王"じゃないけど、それでいい。

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おのり
おのり
仁王3をプレイして正直に思ったこと——アクションの新鮮味は少ない。ストーリーはそろそろ限界。でも気づいたら何十時間も遊んでいた。仁王2経験者目線で良い点・悪い点をフラットに書いた本音レビューです。

まず結論から言うと、仁王3は「面白い」です

ただ、正直に言います。「びっくりはしませんでした」。

これはけなしているわけじゃないんです。仁王2がすでにかなり完成されたゲームだったから、それを越えるインパクトを期待していたとしたら、そのハードルのほうが高すぎたという話で。

実際にプレイを始めると、やり込みの感覚、世界観、アクションの手触り——全部が前作の延長線上にありました。シリーズをやってきた人なら「あ、これこれ」とすぐなじめるはずです。新しいゲームを買ったというより、仁王2の続きをようやく遊べた、という感覚のほうが近いかもしれない。

「やりながら前作を思い出していく感覚」と言うのが一番しっくりきます。そのくらい、前作からの地続き感がある。だからこそ、ゲームを始めるハードルがものすごく低かったです。

夜の竹林と満月——仁王3の世界観イメージ
さぷり
さぷり

え、じゃあ仁王2をやってないと楽しめないってこと?

おのり
おのり

そういうわけじゃないんだけど、シリーズ経験者はとにかくハードルが低く始められる感じがする。"やりながら前作を思い出していく"というか。逆に新規の人はオープンワールドになったことでとっつきやすくなってるから、今作から入るのも全然ありだよ

今作で一番変わったのは、オープンワールドへの移行です

これは良い意味での変化でした。

これまでの仁王はミッション選択形式で、こだまを集めてプレイヤーを強化するためには同じミッションを何度かプレイする必要がありました。それはそれで好きだったんですが、正直「またここ来た」という感覚になることもあって。

仁王3はその体験がガラッと変わりました。フィールドをそのまま歩き続けて探索できる。ミッションをやり直すのではなく、マップの中で「あっちも行ってみよう」「あの光ってるの何だろう」という感じで、探索の文脈がずっと続く。ローディング画面が挟まらないぶん、没入感がぜんぜん違いました。

そして今作の「時代をまたぐ」システムが、このオープンワールドとものすごく相性が良かった。古代・平安・鎌倉・戦国・幕末と、それぞれの時代のフィールドが用意されていて、雰囲気がガラッと変わるんです。

平安時代の霧がかった社の空気感から、幕末の殺伐とした市街地へ移動する。そのコントラストが、「次はどんな時代だろう」という探索のモチベーションになっていて、気づいたら何時間も経っていた、ということが何度もありました。

古代から幕末まで広がるオープンフィールドのパノラマ

もうひとつ、地味にうれしかったのがジャンプです。仁王シリーズってこれまでジャンプの概念がほぼなかったんですよね。今作でジャンプが加わったことで、マップが立体的に感じられるようになって、崖を登ったり飛び降りたりと、探索の幅がかなり広がりました。

オープンワールド化で変わったこと・変わらなかったこと

【仁王2まで】ミッション選択制 → 【仁王3】オープンフィールド / こだま収集:ミッションやり直し → フィールドを探索 / ローディング:毎回発生 → フィールド内はシームレス / ジャンプ:ほぼなし → あり / 雰囲気:時代固定 → 複数時代をまたいで移動

さぷり
さぷり

時代を行き来するって、ストーリー的にはどういう感じなの?

おのり
おのり

主人公が将軍家康の孫なんだけど、弟の裏切りで時代が乱れていく話。妖怪も絡んでくる。ストーリーを深追いするというより、"今どこにいるか"の雰囲気で楽しめる感じかな

アクションの進化について——正直に言うと、新鮮味は少なかったです

今作では「サムライスタイル」と「ニンジャスタイル」を切り替える「転身」システムが新要素として加わっています。

これ自体は悪くない。忍者の素早い動きと、侍のどっしりしたスタンスを使い分けるのは確かに面白い。ただ仁王2の「人間と妖怪を切り替える」システムと比べたとき、「また似たような仕組みか」と感じてしまう自分がいたのも正直なところで。

仁王2はあの「人間半分・妖怪半分」というコントラストが強烈で、「自分が何に変わるか」という感覚がゲームの中心にあった。今作のサムライ/ニンジャはどちらも人間なぶん、そのドラマチックさが薄い。「新しいゲームを触っている」感覚がちょっと低いというか。

もっと踏み込んで言うと——今作の評価が高い理由のかなりの部分は、「仁王2がもともと高評価だったから」だと思っています。仁王2の完成度が高く、それを変な形で壊さなかった結果として今作も高評価を得ている。そういう見方のほうが実態に近い気がします。

もちろん悪くはないんです。「新しい仁王を遊んだ」というより「仁王2のすごく良いアップデート版を遊んだ」という感覚のほうが正確、ということです。

サムライスタイルvs忍者スタイル——転身システムの対比

難易度は下がりました——これは賛否あるところ

仁王1・2と比べると、今作は全体的に難しくないです。ボス戦でも「ここで詰まった」と感じる場面は少なかった。

悪いことではないんです。間口が広がって、より多くの人が楽しめるようになっているから。ただ、仁王シリーズの醍醐味のひとつだった「何度も死んで、ようやく倒せる」あの感覚は、今作では少し薄れた気がしています。もう少しだけ、仁王らしい歯ごたえがあってもよかったかな、というのが正直なところです。

さぷり
さぷり

私みたいにアクションが得意じゃない人でも遊べそう?

おのり
おのり

今作なら全然ありだと思う。過去作ほど"死にゲー"って感じじゃないから。ただ、だからこそシリーズを全部やってきた人からすると、もう少し歯ごたえがほしいって声が出るのもわかる気がする

ストーリーについて——「よくひねり出したな」が正直な感想です

仁王2が出た時点で、実は「次はネタがないだろうな」とうっすら思っていました。仁王1が戦国、仁王2もほぼ戦国〜江戸初期。もうお釣りがない感じがして。

仁王3はその問題に対して「時代をまたぐ」という解決策を持ってきた。古代から幕末まで描くことで物語の幅を持たせた。それ自体は「なるほど、そう来たか」と思う答えでした。

ただ、ストーリー全体として見ると、中盤以降が少し散漫になる印象もあって。設定の面白さに対して、キャラクターの物語としての深みがもう一歩、という感じが残りました。

「さすがによくひねり出したな」という感想と、「でもやっぱりネタ的には限界に近づいてるんだろうな」という感想が、両方正直あります。ストーリーよりも、時代ごとの世界観の雰囲気を楽しむゲームだと割り切って遊ぶのがいいかもしれないです。

【まとめ】仁王3は買いか?正直な総評

アクションの爽快感:★★★★★ / オープンワールドの探索:★★★★☆ / アクションの新鮮味:★★★☆☆ / 難易度・やりごたえ:★★★☆☆ / ストーリー:★★★☆☆ / ハクスラのやり込み要素:★★★★★

仁王シリーズ経験者には、ほぼ間違いなく楽しめると思います。前作と同じ感覚ですぐ入れるし、オープンワールド化で探索の楽しさが増している。「新しさ」を求めるより「続き」として楽しむ気持ちで遊ぶのがいいんじゃないかと。

シリーズ未経験者には、今作から始めても問題ないです。前作より難易度が下がっており、オープンワールドで自分のペースで進められる。ただ、シリーズの積み重ねを知ってから遊んだほうが、細かいニュアンスが楽しめるのも事実で——仁王1・2からやるのが個人的にはおすすめです。

「仁王3が面白いかどうか」と聞かれたら、正直に「面白い」と答えます。「仁王2を超えたか」と聞かれたら、「そこは微妙かな」と答える。でも結局、遊び始めたら止まらなくなる。それが仁王というゲームの本質だと思っています。

この記事が、購入を迷っている方の参考に少しでもなれば嬉しいです。引き続き、おのさぷをよろしくお願いします!

夕焼けの城下町——仁王3 プレイ後の余韻

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