
【レビュー】『龍が如く8外伝』の感動ポイント&惜しい点|海賊戦が爽快!エンディングで泣いた

エンディングで刺さった「世代交代」の瞬間
まず心に残ったのは、終盤――真島と冴島が車の中で語り合うシーン。
冴島が「なぜそこまで宝探しにこだわった?」と真島に問いかけるんですよね。
「桐生を諦めたくなかったんだ」っていう真島の想いが滲み出るところで、もう…刺さりました。
そして真島・冴島が空を見上げる演出。「あ、いよいよ桐生という物語は終わっていくんだな」と、静かに実感させられた瞬間でした。
一方で、やっぱり「もうちょっと続いてほしい」っていう気持ちもあって。
この複雑な余韻こそが今作の味わい深さだったなぁと感じます。
実際、不老不死の薬まではほぼたどり着いているわけなんですよね~
だけど、そこまでして桐生さんに延命してほしくもなく、終わってほしくもなく、この感情、シリーズファンの人ならわかってくれるのでは・・!と思いますね。
60歳の真島吾朗、進化してた
今回の真島さん、ちょっと驚きでした。
相変わらず“無鉄砲で自由奔放”なところはあるんだけど、
利害関係をしっかり読みながら交渉したり、場をまとめたりする“老獪さ”が出てきてた。
特にノアとのやり取りの中で、ちょっと“父性”みたいな一面がちらっと見えるのが良かった。
「子どもの前ではカッコつけたい」っていうセリフがすごく印象に残ってます。
やっぱり歳を重ねた真島吾朗、めちゃくちゃ魅力的でした。この辺りの年齢の変化を感じられるのも『龍が如く』って感じがして、めちゃくちゃよかったですね。
海賊戦がめちゃくちゃ楽しかった
バトル面はなんといっても「海賊戦」。
今までの『龍が如く』って陸がメインだったけど、今回はついに船の上でバトル!
船を操縦して戦う爽快感がすごかったし、艦隊を強化していく要素も楽しかった。
気がつけば「ストーリー進めずに船の強化に没頭してる…」なんて時間がけっこうありました(笑)
この「つい寄り道にハマる感じ」、シリーズの良さがちゃんと出てたと思います。
それに加えて、ちょくちょくミュージカルみたいな演出もありましたね。
出航したタイミングやエンディング部分でキャラたちが踊りながら登場するのはシリーズ初?ってくらいの新しい演出で、
ちょっと笑ったし、でも自然と顔がほころんじゃった。
この“明るさ”はすごく良かったな〜。
シリーズって重くなりがちだけど、こういう風通しの良さも大事だと思います。
サイドストーリーが沼
ノア、ジェイソン、マサルとの「絆物語」もめちゃくちゃ良かった。
シリーズらしくヒューマンドラマがすごく丁寧に描かれてて、
どんどん感情移入して、本編そっちのけで進めたくなるやつ。
関係が深まっていくほど真島の“人間らしさ”も見えてきて、
こういうサイドの濃さがあるから『龍が如く』は好きなんだよな〜と改めて思いました。
これはね~もうそうだよね、って感じでしかない!いつもの『龍が如く』
惜しいと感じたところ
もちろん良かったところが多いんですが、「惜しいな」と思った部分もいくつか。
まずひとつは**敵キャラの“格好良さ”**がちょっと弱めだったこと。
今までのシリーズって敵にも「こいつにも正義がある」って感じさせる場面が多かったんだけど、
今回はそこがやや薄かったかな〜と。
志垣なんかもうちょっと格好良く描けたんじゃ?と思っちゃった。
その分、真島の魅力は際立ってたけど、敵にもうひと押しあれば…って感じ。
あの志垣の格好よくない感じというか良くも悪くも普通な感じも良かったけどね。
そしてもうひとつは海の移動のテンポ感。
最近の『龍が如く』シリーズってタクシー移動とかショートカットがすごく工夫されてて、
移動ストレスが少なくなってた印象なんですが、今回はやっぱり「海の移動」がメインになる分、
ちょっとだるくなる場面がありました。
最初は新鮮で楽しいんですよ。でも船がそこまで速くないし、途中で敵が出てきてテンポが崩れがち。
さらに海って小回り効かないから戦闘もちょっと間延びするんですよね。
「もうちょっと船速くできたらな〜」とか、「もう一工夫あれば快適だったのに」と思うことが多かった。
惜しいけど、ここは今後の改良に期待したいところですね。
今回のテーマをひとことで言うなら
「時間は流れる、役割は変わる、でも想いは受け継がれる」
この一言に尽きるなと思います。
真島がノアを支え、冴島が背中を押し、桐生に別れを告げる――
こうやって世代交代の痛みと希望がしっかり描かれてたからこそ、
エンディングの“切なさ”と“温かさ”がいまでも心に残ってます。
これはね、ぜひ皆さんに体感してほしい!!
次回作『龍が如く9』に期待すること
やっぱり次は**春日一番と並び立つ“新たな主人公”**が見たい。
もちろん春日のパーティーメンバーも魅力的なんだけど、
やっぱり桐生×真島みたいな「対になる存在」がいたほうが、
物語にもっと厚みが出ると思うんですよね。
年齢を重ねたカスガと、それに対峙したり支えたりする相棒的なキャラ。
そんな関係性の物語、ぜひ見てみたいです。
まとめ
『龍が如く8外伝』は、改めて桐生一馬の物語に温かな幕引きを与えつつ、新しい時代の始まりを感じさせてくれる作品でした。
真島の進化、海賊戦の新鮮さ、ミュージカル風エンディング――
「これまで」と「これから」が見事に交じり合った1本だったなと思います。
ファンとしては「ここで終わっても美しい」けど、
「もっと続いてほしい」って気持ちもある。
次にバトンを受け取るのは誰なのか――
今からもう、楽しみで仕方ないです!